プログラム

講師陣インタビュー

(所属・役職はインタビュー当時)

「事実」に根ざして 新しいチャレンジをめざす

リコージャパン株式会社 代表取締役 会長執行役員
遠藤 紘一 氏

写真:リコージャパン株式会社 代表取締役 会長執行役員 遠藤 紘一 氏

ここに来られる方は、社内で一定の実績がありつつも、「まだやるべきことがあるはず」と葛藤している、そういう進歩の源泉を抱えた人が選ばれて参加していると感じます。しかし、直面する問題は各人各様なので、事実を把握するとはどういうことか、自分がなぜその結論に至って行動したか、その過程にもこだわって話しているつもりです。

スペシャリストというのは、ともすれば自分の持っているもので勝負しようとするけれど、それよりも今やるべきことを本当に虚心坦懐で考えられるかどうか。問題の解決には、まず事実が重要で、今、何が起きているかを、どこまで自分自身で正しく把握することができるか。問題を正しく理解しようとする姿勢のある人は、必ず伸びます。

IT 部門では、全社の情報の種類や変化、情報が入ってくるタイミングで、その意味することが把握できるわけです。けれども、システムをつくった当初の目的にしかIT が使われていないことも多い。眠っている事実に気づけば、まだできること、やるべきことは無数にあるだけに、ここでヒントを得て、「もう一度チャレンジしてみよう」「こんなアプローチをしてみよう」と、そんな気持ちが芽生えて帰ってもらえれば嬉しいですね。

2011年7月実施

変化に強い人と組織になるために

株式会社東京証券取引所 専務取締役
鈴木 義伯氏

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私の現状認識として、企業におけるIT の位置づけが変化しているというのが原点です。IT に求められることが、事務合理化のツールとしての利用から企業変革の決め手になって、IT やCIO に求められる役割も変わり続けている。その変化する業態に身を置いている限りは、変化に強くなる必要がある。

変化にはリスクを伴うわけで、それを避けているとロクなことはない。リスクをコントロールして味方にするくらいでなくてはダメです。それができるようになるには、多少の失敗をして痛い目にあって反省し、それを糧にできるぐらいの気概が望まれる。
そういうマネジメントが働いている企業が、うまくいくのではないか。

そこにおいてIMCJ の意義とは何か。やはり、経験しなければ積み上げられないことは多々あって、それをある部分、ここで得ることができること。また、これから企業の責任者になり得る人たちが、多様な人たちとコミュニケーションを図りながら、それぞれの課題を一定のレベルで共有できる。その環境が提供されていることにあると思う。
IT が企業経営の根幹になってきたという意味では、IT に携わる人間だけでなく、例えば金融機関の経営企画部門など、畑違いでも企業経営を担う部門の方にはぜひとも参加してもらいたいですね。

2011年7月実施

ノンコア領域から コア領域へ

カシオ計算機株式会社 執行役員 業務開発部長
矢澤 篤志氏

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受講生は皆、現状に問題意識をもち、それを「なんとか変えよう」「変えたい」という思いの強い人たちです。私自身も同じ思いをもって、改革に取り組んできたので、その事例の背景にある問題意識や課題がすんなりと共有できるのだと思います。

CIO のミッションのうち、「IT ガバナンス」はもちろん重要で、CIO そしてIT 部門が中心的に担っていかなければならない分野です。また、「業務プロセス改革」も難しい分野ですが、世界と比較しても、日本企業はそれなりに取り組んできており、ノウハウも蓄積されてきている。一方で「情報の戦略的活用」が欧米と比較して非常に遅れており、そこを底上げしていくべきだと感じています。

私たちIT 部門の土俵は、従来、ノンコア部分の業務のIT 化が中心でした。しかし今後は、技術の進化を捉えつつ、商品企画やマーケティング、営業など、コアな分野の改革や情報活用へと活動をシフトしていくことが重要です。そのためには社内の情報だけではなく、外部の情報をどう収集し提供していくかなど、活動のステージを広げていく必要があります。そこへ至るハードルは高いのですが、卒業生同士が自社の課題を持ち寄り、成功体験を共有したりすることでステージアップを図る。そこにおいてIMCJ の今後が期待されるところですね。

2011年7月実施

日本を牽引するという気概をもって

慶應義塾大学 理工学研究科
横溝 陽一氏

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このプログラムに参加するメリットは、企業のなかの閉じた世界では見えなかったことに気づくこと。
ここでの人間関係から、自分の立ち位置が見え、その人が変わるステップボードになる。その意味で、IMCJ の意義は人的ネットワークそのものにあると思う。このネットワークが、これからの日本を大きく変えていくようであってほしいですね。
今日の日本企業の問題点は、マネジメントも現場も考えることを放棄していることです。IT を使って、何をどうするかは自分で考えなくては。考えることで思いも深まり、借りものではない自分の言葉だから腹落ちする。そこから日本型イノベーションが、必ず生まれてくるはずです。しかし、IT 部門はおしなべて「集団先送り体質」で、その体質をどう変えるかが面白いわけです。
だからこそ、人のイノベーションへの投資が必要です。チェンジエージェントになる人を毎年、この研修に送り込むことで、彼らが今までと違った行動をとり、大きな「うねり」となって企業の体質を変えていく。それだけ影響力のある講師陣がここには揃っているし、その実体験と思いを直接、聞き、感じるという、まさに「手づくり」の講義を行っている。
こうした手づくりの良さを、IMCJ にはこれからもしっかり維持していってもらいたいものです。

2011年7月実施

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